隣県で開催されていてなおかつ園芸業界に身を置いているのにこの時期になって初めて訪れた。
率直な感想を書いてみると、まずよかった点として地方で開かれる博覧会にありがちなチープ感がなく広大な敷地に手入れも行き届いていて主催側やボランティアの方々がよくがんばっていると感じた。
開催コンセプトは「花・緑・水」ということで特に水を利用したものは目につき面白かった。
看板のモネの庭というアイデアも悪くない。
反面、主観をどこにおいているのかが分からない博覧会だった。
業界用の展示会であるような出展が多く、博覧会なのか展示会なのかあいまいだということだ。
花博というとどうしても大阪の花博と比較してしまう。
あの花博はある意味エポックメイキングだったというか一応ガーデニングブームの火付け役とした位置づけがある。
商人の町なので各社が魅力的なパビリオンを出展し、遊園地さながらの乗り物があり見た目の派手さではかなうわけがないのだが、あそこにはヒマラヤの青いケシなどきちんと看板の植物があったし、花を見る上でもとても斬新的であった。
ある意味時代の違いというのはあるのかもしれない。
つまり今見ると大阪の花博はとても陳腐なものに感じるかもしれないということだ。
そういう意味でこれからの花博というのはより高度なものを求められシビアなものになっているのかもしれない。
浜名湖の花博は十分な及第点を与えてもいいのかな。
ただ一日いてもあきないくらい楽しめるのだが、リピーターになろうとは思いにくい。