ライブ

Swing 2004.12

街中のきらびやかなネオンに囲まれて地味な看板がある。
「スウィングしなけりゃ意味ないね」というスタンダードナンバーがあるくらいジャズには欠かせない言葉だ。

この曲を知らない人はむしろスウィングガールズの印象が強いかもね。

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地下へ続く階段を下りドアを開けるとなんだか秘密クラブのような大人の隠れ家があった。
天井には剥き出しのパイプ、そこに吊り下がったドラゴン。
ショットバー風のカウンターに平然とおいてある日本酒や焼酎の一升瓶。
もちろん回りの風景にまったく溶け込んでいない。

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ステージを見渡すと、[Swing]という店の看板とも言うべきネオンがスピーカーで隠れている。
何よりもこういう店でありがちなマニア風のマスターがいない。
こぎれいなおばさんと息子くらい年の離れた店員(バイト?)のみだ。

そう、すべてが常識外れだ。
いや常識ってそもそもなんだろう。
そういう意味でここの店にはある意味「衝撃」を感じる。いや、決してけなしているのではない。
すごく気に入ったのだ。

料理に目を移せばピザはタコス風の生地がいい歯ごたえをかもしだしているし、ほうれん草サラダのしゃきしゃき感もたまらない。
値段もお手頃だ。

おっと前置きが長くなった。
ジャズの話をしよう。
今月3回目のライブ。
前2回は店や客などでやや不快な部分があり、欲求不満気味だったが今晩はそれを一掃してくれた。
小林美千代(as)、中島美弥(pf)、加藤雅史(b)のドラムレストリオ。席が超特等席だったので小林さんのパワフルなサックスはもちろん、その荒い息づかいまで聞こえてくるほどであった。
ベースの加藤さんはリズムを取る間隔で弦をたたきつけるスラップのような弾き方が特徴的でこれが微妙にドラムレスの部分をカバーしているかのように効果的だった。
中島さんのピアノはブルースフィーリングいっぱいのスタイル。何よりも三人が楽しそうに演奏しているのがとても印象的だった。

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セカンドステージが終わって帰ろうとしたら追加で2曲ほどやるとのアナウンスがあったので最後までいた。
今年最後のライブは超てんこ盛りで十分満足した。
ただ、帰りに寒空の下を自転車で30分ほどこいで我が家に帰ることを除けばの話だが。

さらに翌日も朝早い出勤だったりする。

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