メンフィス行きの飛行機で隣に座った男の子は緑の帽子をかぶっていた。
セント・パトレックというアイルランド系民族の祝い事のようでアメリカの祝日にもなっている。

予定より3時間ほど出発が遅れた。飛行機が飛び出すと男の子はなんだか機嫌が良くなっていろいろ話かけてきた。
話していくうちに自分の名前を名乗った。

アメリカ人が知らない人同士で隣り合わせになって話をしていくうちに自己紹介するという話を聞いたが、こんな子供のうちからこういう習慣があるのかと思って感心した。

親がメンフィス空港まで迎えに来てくれるんだとか空手をならってたとかママはガムばっかりくれるんだとかいって私にもくれたりした。
ちなみに空手の発音って「くわらてぃ」みたいな感じでいうのでそれを知らないとちょっと聞き取りずらい。