この年になると感動することが少ない。 感受性が低下しているのだろう。
しかしこのミュシャ展にはいたく感動した。 女性を美しく描くテクニックはもちろんのこと、色合いとかグラデーションの使い方が絶妙。 時折浮世絵の影響らしき部分も垣間見える。
特に気に入ったのはポスターとしての処女作ジスモンダ。
装飾芸術家として名声をあげた彼だが実は画家として評価してほしかったというあたりは皮肉なものだが、人の才能はえてして自分の思うこととは違う部分で発揮されるものなのかもしれない。