ライブ

ソニー・ロリンズ ラストコンサート

モダンジャズとともに生きてきた伝説の巨人が日本での最後のコンサートを行う。
彼のライブに行くのは7年ぶり2回目である。

私とロリンズの出会いは中学時代に発売されたストーンズの"Tattoo You"に始まる。
エンディングの名作バラード"Waiting On a Friend"でゲスト出演しているロリンズのテナーにしびれた。
この曲はいやなことがあったときによく聞いて落ち着いたものだ。

平日ということもあり時間ぎりぎりに会場についた。
まさしく開演数分前だった。

ライトが消えバンドメンバーが配置した後、ゆっくりと現れる。
だいぶ足元がおぼつかない様子だが派手な赤いパンツがいきだ。
会場の拍手がよりいっそう大きくなった。最初の曲はアップテンポなものでドラムやギターの音でサックスがあまりよく聞こえないななどと感じていたら最後のほうは彼の独断場になった。

つづく2曲目ではしっとりとしたバラード。
このあたりで目頭が熱くなる。
そう、私をずっと励ましてくれたソニー・ロリンズが、あの独特のスタイルで目の前で演奏しているのだ。

20051031

休憩を挟んだ第二幕の一曲目では大好きな"They Say It’s Wonderful"だった。
ただ途中のソロで息切れしてしまったのが老いを感じたが、それも拍手喝さいでアドリブにしてしまうあたりがやはりただ者でない。

エンディングでは日本贔屓らしい彼ならではのやはり".St. Thomas"をもってきた。
ステージを去った後にアンコールの拍手がなりやまない。

そして、本当に最後になった。
最後の曲は"In A Centimental Mood"だった。
もう、生で演奏を聴くことはないだろうけどこれからもずっと聴き続けることは間違いない。

さようならソニー・ロリンズ。
そしてありがとう。

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