生活

訃報

会社の同僚であり友人が亡くなった。

正確に言うと昨日亡くなったのだが連絡は本日朝いただいた。
昨年肺がんが見つかり頑張っていたけど、とうとう尽きた。

発覚直後は1ヶ月ほど入院しており、その後一年ほど仕事を続けてくれた。
日々弱っていく姿を見ているのはとてもつらかったけど本人が一番つらいのでそんなことはいってられなかった。

最後に出勤したのは6月17日。奇しくも自分と2人の出勤だった。
歩くのもしゃべるのもつらそうなので本当に挨拶程度しか会話を交わせなかったのが心残りにも思うがもう一度チャンスがあってもやはり同様に過ごしたように思う。

体調が悪そうというだけでなく、仕事に対する取り組みに何か鬼気迫るものを感じたのだ。
彼も末期を悟っていたのだろう。だから必死で仕上げていたのだ。

亡くなる前日にお見舞いに行ったときは酸素ボンベをしてベッドで寝ており、会話はできない状態だった。
病気になったと聞いたときに一番見たくないと思った彼の弱った姿が目の前にあり、本人の前で泣いてはいけないと思いながらも涙が止まらなかった。

訃報を聞いて真っ先に思ったのはもう頑張らなくていいねということだった。
同じ部署で働いているので彼の仕事の引継ぎなどをしていかねばならないが、彼の無念さを少しでもはらしてあげようと頑張る。

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